夏場が忙しい皮膚科クリニック

皮膚科クリニックで働くことに関心がある看護師は多い。何故なら、生死にかかわる重篤な疾患が少なく、外来がメインということで夜勤がないためだ。そのため、夜勤や残業に疲れてしまった病棟看護師が、皮膚科クリニックに転職するケースも多い。
また、出産や育児などでブランクのある看護師も、日中のみで働ける皮膚科クリニックを選ぶケースが多いといわれている。

病院やクリニックというと、風邪やインフルエンザなどが流行るのは大抵冬場であることが原因で、一般的には冬場が忙しいというイメージがある。
しかし皮膚科クリニックの場合、忙しさのピークは冬場ではなく夏場にやってくる。湿度や気温が上がる夏場に水虫が悪化したり、虫刺されやかぶれが多くなったりするケースが増えるためだ。
また、初めての野外体験をした子どもたちが、水いぼになりやすいのもこの時期である。さらにアトピー性皮膚炎の患者が、自分の汗で症状が悪化して皮膚科に駆け込むケースも少なくない。

さらに夏場は日が高いので、午後の診療時間終了間際にクリニックに駆け込むケースも多い。そのため夏場の皮膚科クリックでは、夜遅くまで仕事をすることが珍しくない。
夏場は非常に忙しく残業も多くなってしまうが、その代わりに数多くの症例を経験することが可能だ。そのため、夏場は皮膚科の看護師として勉強したりスキルアップできたりできるチャンスかもしれない。
ちなみに皮膚科によっては、夏季限定で臨時の看護師を募集するところもある。